大竹 真紀子 OHTAKE Makiko
教授、復興創生支援センター長
教育
- 担当科目 - 大学
- 担当科目 - 大学院
研究
- 研究分野
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宇宙惑星科学
情報学基礎論
高性能計算
知覚情報処理
リモートセンシングデータを用いた画像解析
月/惑星探査のための観測機器開発
AIを用いた地質図作成
- 略歴
- 1997年から宇宙開発事業団(当時)に所属し,日本初の大型月探査機「かぐや」に搭載されたマルチバンドイメージャ(MI)などの開発に携わる
2002年からはMIの開発責任者として開発に従事し,2007年以降,に「かぐや」の打ち上げ成功を受け,MIにより取得した分光画像データの処理による月面の地質解析を実施している.
2003年からはJAXA宇宙科学研究所の教員として研究及び「はやぶさ2」の分光計の開発などにより太陽系探査に関わる.
現在は日本初となる月着陸機SLIMの「ペイロードマネージャ」を担当
(http://www.isas.jaxa.jp/home/slim/SLIM/index.html)
SLIMの次に実施予定の月極域探査機「LUPEX」チームにも所属
近年,AIによる分光画像データを用いた地質図の作成を目指して研究を行っている.
2020年3月より腾博会游戏大厅_腾博会国际娱乐-下载|官网に赴任し,AIによる地球を含む表面画を用いた地質図の作成アルゴリズムの開発や関連する研究を行っている.
- 現在の研究課題
- AIを用いた地球?月惑星の地質図作成
計画中の月惑星探査の観測機器及び解析アルゴリズムの開発
- 研究内容キーワード
- 所属学会
主な研究
- 腾博会游戏大厅_腾博会国际娱乐-下载|官网発宇宙ソフトウエアを世に出そう!(ベンチャー体験工房ほか)
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文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費(人材育成)教育事業を出発点として2017年度から実施。
主に、ベンチャー体験工房no.2宇宙リモートセンシングデータの利活用、SCCP月惑星データ解析&たんぽぽ計画、創造工房セミナーといったPBL科目で行う。SCCP受入や出前講義を通じて、会津学鳳生ほか中高生の参加もある。
https://arcspace.jp/doku.php?id=ja:top
https://www.facebook.com/SpaceSoftUoA/
- 課外プロジェクト「月惑星データ解析&国際宇宙ステーションたんぽぽ計画」
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入学してすぐの一年生から、自ら選んだ題材の学習?研究に取り組めるという、腾博会游戏大厅_腾博会国际娱乐-下载|官网の課外プロジェクトのひとつで、2003年から毎年実施されています.「月惑星データ解析」では,月惑星科学の基礎知識の習得,月惑星探査機が取得した画像データ等の閲覧?解析方法について学びます.大学研究棟屋上に設置されている天文ドーム内の望遠鏡を用いた天体観測や研究所見学なども行っています.
令和3年度シラバス: http://web-ext.u-aizu.ac.jp/official/curriculum/syllabus/2021_1_J_021.html#OT03-004?
- 月火星箱庭構想
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月火星箱庭構想で作成を目指すロボット評価施設は,大きく3つ.1つはリアル&バーチャル箱庭(ロボット走行路&リアル空間を再現したシミュレータ内の走行路),2つ目は月火星表面を模擬可能なシミュレータチャンバ(低圧環境,表面土壌等を模擬),3つ目は共同利用可能な月火星探査ロボット運用設備(アンテナ等).
主な著書?論文
現代地球科学入門シリーズ「太陽系と地球」佐々木晶,土山明,笠羽康正,大竹真紀子.2019,共立出版
Makiko Ohtake, Tsuneo Matsunaga, Junichi Haruyama, Yasuhiro Yokota, Tomokatsu Morota, Chikatoshi Honda, Yoshiko Ogawa, Masaya Torii, Hideaki Miyamoto, Tomoko Arai, Naru Hirata, Akira Iwasaki, Ryosuke Nakamura, Takahiro Hiroi, Takamitsu Sugihara, Hiroshi Takeda, Hisashi Otake, Carle M. Pieters, Kazuto Saiki, et al., “The global distribution of pure anorthosite on the Moon,” Nature, vol. 461, 2009, pp. 236–240.
Makiko Ohtake, Tsuneo Matsunaga, Yasuhiro Yokota, Satoru Yamamoto, Yoshiko Ogawa, Tomokatsu Morota, Chikatoshi Honda, Junichi Haruyama, Kouhei Kitazato, Hiroshi Takeda, Akira Iwasaki, Ryousuke Nakamura, Takahiro Hiroi, Sinsuke Kodama, and Hisashi Otake, “Deriving the Absolute Reflectance of Lunar Surface Using SELENE (Kaguya) Multiband Imager Data,” Space Sci. Rev., vol. 154, no. 1–4, Oct. 2010, pp. 57–77.
Makiko Ohtake, Hiroshi Takeda, Tsuneo Matsunaga, Yasuhiro Yokota, Junichi Haruyama, Tomokatsu Morota, Satoru Yamamoto, Yoshiko Ogawa, Takahiro Hiroi, Yuzuru Karouji, Kazuto Saiki, and Paul G. Lucey, “Asymmetric crustal growth on the Moon indicated by primitive farside highland materials,” Nat. Geosci., vol. 5, no. 6, Apr. 2012, pp. 384–388.
Makiko Ohtake, Carle M. Pieters, Peter J. Isaacson, Sebastien Besse, Yasuhiro Yokota, Tsuneo Matsunaga, Joseph Boardman, Satoru Yamamoto, Junichi Haruyama, Mattiew I. Staid, U. Mall, and Robert O. Green, “One Moon, Many Measurements 3: Spectral reflectance,” Icarus, vol. 226, no. 1, Sep. 2013, pp. 364–374.
Makiko Ohtake, Kisara Uemoto, Yasuhiro Yokota, Tomokatsu Morota, and Satoru Yamamoto, “Geologic structure generated by large-impact basin formation observed at the South Pole-Aitken basin on the Moon,” Geophys. Res. Lett., 2014, pp. 2738–2745.